「命の大切さを学ぶ教室」を実施しました

 今年度の人権特設LHRは、「命の大切さを学ぶ教室」として、講師に福井被害者支援センターの犯罪被害相談員の宮地美貴子氏をお迎えし、演題『12歳で旅立った息子とともに』で、ご講演いただきました。
 宮地氏は、交通事故で当時12歳の長男貴弘君を亡くされました。
「事故によって家族の幸福を無残に断ち切られてしまった」と、辛く苦しい胸中を語られました。貴弘君の死を決して無駄にしたくない、また、二度と他の人がこのような辛く苦しい思いをされることの無いように、という強い思いから、故人の人型パネルや写真を展示して命の重みを訴える「命のメッセージ展」や講演活動を続けておられることもお話して下さいました。
 「皆さんの命は、あなただけのものではありません。生きたくても生きられなかった子ども達もいるのです。今ある命に感謝して、精一杯生きて下さい」。宮地さんのお言葉を、生徒は皆しっかり胸に刻んだと思います。
 今回の講演にも宮地氏の傍らには貴弘君の等身大のパネルがメッセージとして寄り添うように立ち、言葉はなくとも「命の大切さ」を強く訴えているようでした。メッセージを受け取った私たちが、これからどう生きていくか、一人一人の課題だと思います。
 最後に、生徒を代表して生徒会副会長の間所萌さんが、「今まで命の尊さなどわかっていたつもりでしたが、今回の講演で改めて命の大切さがわかりました。そして、悲しいことがあっても、さらに前へ進んでいく大切さも学びました。わざわざ遠くからお越しいただきありがとうございました。」と謝辞を述べました。